私たちは無意識のうちに、現在のこの生活が将来もずっと続いて行くと思っていますが、本当にそうでしょうか?
ESD=持続可能な開発のための教育です。
将来世代が必要なものを損なうことなく、現在の世代が必要とするものを満たす開発。ESDは人類にとって、とても大事なテーマだと思います。
ただ、具体的なイメージがつかみ難いため、実践するためのハードルが高いような気がしますね。
グローバルな空間軸(横)だけではなく、未来という時間軸(縦)にも注目が集まっていますが、縦にも横にも、総合的に物事を捉えることができる能力を現代の子どもたちが養うには、どのような教育をすれば良いのでしょうね?
まずは「身近なところから、1人1人が意識する」ところからでしょうか。
現代のままの生活を人類が続けていれば、いつかは映画「風の谷のナウシカ」の腐海(ふかい)や蟲(むし)のようなものが出現して、子孫が生きにくい地球になってしまうのでしょうか。
自分1人のことで精一杯の、この世の中で、縦横に柔軟に考えることのできる人は今はとても少ないと思いますが、
長いスパンでの将来を予測して、今から実行しなければならないテーマがたくさんあるのではないかと思います。
遠くばかりを見て、現実を見ないのはNGですが、目先の生活にばかり捉えられるのもダメですよね。
■持続可能な開発のための教育=ESD
持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するには、わたしたち一人ひとりが、互いに協力し合いながら、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことが必要です。そうした未来へ向けた取組みに必要な力や考え方を人々が学び育むこと、それが「持続可能な開発のための教育=ESD(イー・エス・ディー)」なのです。
ESDは、学校だけでなく、地域や社会のあらゆる場で誰もが取り組むべき学習です。また、ESDは、各地域や個々人の実情に合わせたかたちで行われることが何よりも大切です。既に国内外の各地で、様々なESDが実践されています。今後、優れたESDがさらに広がり、持続可能な開発が実現できるかどうかは、未来を創る主役であるわたしたち一人ひとり次第なのです。
■ESD-J Web siteより抜粋
http://www.esd-j.org/