「政治」と「宗教」の話はしないようにした方が良い、と留学斡旋団体の渡米前のオリエンテーションで聞いたのをきっかけに、
帰国後も自然と政治や宗教の話題を避けて通るようになっていました。
宗教に関しては、今でもやはり、個人の自由なので、他人がとやかく言うものではないとは思いますが、
政治については、国民は自分の意見をどんどん発言するべきだし、家族やお友達とも、気軽に話して意見交換をするようにした方が良いのではないかと思うのです。
ただ、私たちには時間がありません。
仕事をしたり、家事や子育てをしたり、世の中のこと、日本のことを考えている時間の余裕などありません。
ただ、身の回りのこと、小さなことからなら、誰にでも始められると思うのです。
1人1人の人間が集まって家族を作り、家族が集まって地域を作り、地域が集まって市区町村を作り、市区町村が集まって、都道府県を作り、都道府県が集まって国を作っています。
私たち国民は、まずは自分の足元から見直すべきだと思います。国全体の政治バランスは政治のプロ(政治家)にお任せしますが、全てを任せきりにしてしまっては、偏った政治になってしまうからです。
まず、私の身の回り、足元、と言えば、「子育て」「教育」に関することです。
例えば、秋葉原の事件では、高校の後輩が被害に遭い、とても悲しかったです。このような残酷な事件を少しでも減らすためには何ができるか、一緒に考えてください。
私はニュースやワイドショーなどの偏った情報しか持っていませんので、本当に的を得た意見かどうかは分かりませんが、それでも、その情報を元に、考えてみました。
容疑者が犯行に及んだ原因は複数あり、それらは複雑に絡み合っていると思うのですが、その1つとして、「社会全体の問題」があると思います。
『英BBCは「何が容疑者を攻撃に駆り立てたかについて言及するのは時期尚早」としながらも、日本国内には「社会に適合しなかったり、職に就けなかったり、他人と同じようにふるまわなければ、社会からつまはじきにされる可能性がある」との指摘があることを紹介。「日本社会がもっと物騒になる前兆で、日本社会では圧力やストレスが強いあまりに、問題を抱えた人々が凶行にかりたてられているのか」とし、日本社会のストレスが事件の遠因になっている可能性について言及している。』
(「日本社会のストレスが凶行にかりたてる?」 海外メディアも「犯行動機」分析 6月10日19時46分配信 J-CASTニュースより引用)
核家族化、閉鎖社会、格差社会のなかで、日本人はストレスを抱え過ぎています。常に無言の圧力を受け、発散しきれずにいるのです。
「他人と同じでなくてはならない」社会だから、他の人々と違う面に気づいたり、学歴社会のレールを外れてしまうと、他人と関われなくなってしまう人がいます。
しかも、今は他人と関わらなくても生きている社会(閉鎖社会)でもあります。話し相手はインターネットの掲示板やブログ。他人は自分のペースを乱す存在で、関わるのが煩わしいと思う人にとっては好都合、という訳です。
しかし、やはり寂しかったのでしょう。「止めてほしかった。」と容疑者は供述しているようですが、誰でも良いから、自分の存在に気付いてほしかったのではないでしょうか。
ここで、私は「子育て」「教育」の視点で、考えてみたいと思います。
日本社会は、子どもたちの"心"を置き去りにしているのではないでしょうか。
算数、国語、理科、社会などの学術の勉強は、勿論、必要だと思います。脳を動かし、上手に使うための、良い訓練だと考えるからです。
ただ、容疑者は、脳を上手に使い、犯罪を生み出してしまいました。
犯罪を生み出してしまったのは、心が十分に育まれなかったから、だと私は思うのです。
娘が犯罪を起こさないように、彼女の母として、娘の心を育ててあげること、それが私のミッションです。そして、日本にいる全ての保護者が、同様のことを行えば、日本の子どもたちは皆、すくすくと育つでしょう。
私1人では何もできませんが、1人1人が意識して、子育てや教育に当たることが大事なのです。そういう意味で、私がやっていることも社会全体での意味を成してくるのです。
では、どのようにして、子どもたちの心を育てたら良いのでしょうか?
それは、容疑者が教えてくれています。ヒントは「止めてほしかった。」この一言です。
私は、「存在を認め、受け止めること」だと、思います。
友達を作るときも一緒です。私の自慢は「素敵な友達が多いこと!」なのですが、私の友達は皆、私という存在を認め、受け入れてくれています。
私が友達を作るとき、自然と行っていることが、2つあります。
それは「自分とは違う価値観の存在を知ること」「異なる価値観を受け入れること」です。
友達には、自分と似た一面もあるけれど、全てが同じであるはずがありません。価値観が違うからこそ、面白いと感じ、惹かれ、友達になりたいと思うのではないでしょうか。
親と子だって、同じです。血は繋がっているので、分身のように似た面も多いです。しかし、別々の価値観を持っており、全てが親の思い通りになど、成り得ません。
異なる価値観を含め、子どもの存在を認め、受け止めてあげることで、子どもは強い「お守り」のようなものを手に入れるのだと思います。
「お守り」には、信頼や愛情や自信がたっぷり詰まっており、心の中に「お守り」があれば、この世知辛い世の中で、壁にぶつかったり、行き詰ったりしても、ポジティブに乗り越えることができます。
また、友達を作るときにも、自然と「お守り」の交換をしています。お互いに認め合い、信頼し合うことにより、友情は芽生えるからです。どちらか一方が与えるだけでは成り立ちません。
まず、最初の「お守り」は両親から子へ。そして、子は親から「お守り」の存在を教わり、自分自身のワールドを築きながら、生きていきます。
ただ、母である私も、未熟な人間です。完璧な人間、完璧な親などはいないのですから、1人では、子どもの心を上手に育ててあげることはできないと思います。
母親だけでなく、父親も。そして、家族全員、地域や国を挙げて、子育てに取り組まねば、子どもたちの心を育むことはできません。
だから、もっと、もっと、真剣に「子育て」や「教育」に関する政治をがんばってほしいです。
子育てにはお金が掛かるので、児童手当はとても有り難いです。でも、お金だけでは解決できないことも多いのです。「お飾り」の政策では駄目なのです。
心から本当に、「日本を良くしたい!」とか「日本を子育てのしやすい国にしたい!」とか「日本人全員に十分な教育をしたい!」と、思っている政治家は何人くらいいるのでしょうか?
そろそろ真剣に取り組まないと、少子化も進みますし、日本の国力は衰えていくばかりだと思います。
でも、何事もそうですが、何かアクションを起こすには、相当の熱意やエネルギーを必要としますので、簡単なことではないと思います。ただ、それらを惜しまず、がんばってほしいです!
長くなりましたが、最後に、
私も一児の母として、子育てや教育、がんばっていきたいと思います!!
勿論、娘だけではなく、家族(甥っ子)、保育園のお友達や地域の子どもたち、私のお友達のお子さんたちにも、積極的に関わっていくつもりです。
私が子どもたちに自信を持って教えられるのは「英語」だけ。「英語」というツールを切り口に、心を育んだり、大切なことを身に付けてもらう、お手伝いができたらいいなと思っています。
英語活動についても、少しずつ、がんばっていきます!
皆さんのお力をお借りするときもあるかと思いますが、その時にはご協力、応援を宜しくお願いします!